これは、とある島のとある平和な村のおはなし…。
ココアというかわいい犬の少年が元気いっぱい暮らしていました。
そんなココアが最近気になること。
それはウワサの『おねだり王』という言葉…。
「おねだり王って、なんか格好いいのー」
おねだりの道をこころざすものにとっての最高の称号、
『おねだり王』へのあこがれを日に日に強くしていくココア。
そしてついにある日…
「ココアはおねだり王になるのー!なれるまで帰らないのー!」
と言って、住みなれた村を出ることにしました。
「がんばれよー!」みんなが手をふって見送ってくれました。
村を出たココアはいっしょうけんめいおねだりにはげみます。
でも失敗ばかりでなかなかうまくいきません。
「あうー、おねだりの道はきびしいのねー」
ちょっと元気を無くしてしまったココア。
そんなココアの前に現れたのは、仲良しのミルクでした。
「一人じゃ駄目。誰かパートナーになってくれる人を探さなきゃね♪」
ミルクからアドバイスをもらい、ココアは看板を書くことにしました。
「えーと、おねだりパートナーぼしゅー…
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おねだりパートナーぼしゅーちゅう
ココア
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街を歩いていて、ふとそんな看板に目をとめたあなた。
なにやら面白そうなことが起きそうな予感。
さあ、あなたとココアとの、胸躍る物語の始まりです!